毎週水曜日に予約制で行なっています。理研産業補聴器センターから迎えた認定補聴器技能士の資格を有した先生と連携して、患者さんに最適な補聴器を提案させていただきます。
補聴器は貸し出しが可能です。その間に何度か来院していただき納得するまで微調整させていただきます。
高度難聴の患者さんで、聴覚障害による身体障害者に該当する方は、補聴器購入の際に自治体から補助が出る場合があります。意見書等は当院で作成させていただきます。
最近では、早期に補聴器を装用することにより認知症の予防ができるといわれています。聞こえが良くなると、物事に積極的になるだけだなく気持ちも前向きになり、脳の機能に良い影響を与えるからと推察されています。まずは、気軽にご相談ください。
補聴器購入者が
医療費控除を受けることができる
ようになりました。
真珠腫塊が耳の骨を溶かして、難聴、めまい、耳漏、顔面神経麻痺などを起こし、更には頭蓋内に伸展する怖いタイプの慢性中耳炎です。
ヘルペスウイルスによる神経炎です。抗ウイルス薬やステロイドの内服または点滴で治療します。少なくとも1〜2ヶ月くらいはリハビリを要します。
朝起きたら聞こえなかった、など突然聞こえなくなります。一側性で程度は様々です。めまいを伴う事があります。2週間以内に治療を開始しないと治らないことが多いです。
突然、めまいが起こり、同時期に低音域の難聴、耳鳴、耳閉感を伴います。難聴だけの場合は蝸牛型メニエール病と呼びます。
多くは几帳面で真面目な人に発症します。
内耳のリンパ液が鬱滞し、内リンパ水腫になります。しかしなぜ内リンパ水腫になるかは不明です。
治療は利尿薬(少し苦い)を中心にステロイド、循環改善剤など使います。
前庭神経から出来る良性の神経鞘腫で、片側の難聴、聞こえても中身が聞き取りにくい、めまい、顔の痺れ(三叉神経症状)などが見られます。突発性難聴と似ています。
三つある耳小骨のうちアブミ骨の硬化、海綿状変性により、比較的若い頃から伝音性難聴や耳鳴を呈します。日本人には少ないと言われていますが、原因不明の難聴として置き去りにされている症例も少ないないと言われています。硬化したアブミ骨を除去し人工のアブミ骨に変える手術にて聴力の改善を図ります。
ロックコンサート、射撃の後などで生じます。聴力検査で特徴的な所見が認められます。
胎生期の管がそのまま残って皮膚に開口しています。感染を繰り返すときは、手術をお勧めします。
刺激で軟骨膜下に出血した状態です。柔道、相撲、ラグビーで起こる事が多いですが、特発性(原因不明)の事もあります。
水痘帯状疱疹ウィルスの再活性化により、耳の湿疹(水疱)、顔面神経麻痺、などを起こします。ベル麻痺より重度です。
細菌性の副鼻腔炎が慢性化して、非可逆性の状態になると粘性鼻水、鼻閉、頭痛などが続きます。14員環系マクロライドの投与や処置で加療します。最近は、好酸球が病態に関与する副鼻腔炎が増えています。鼻ポリープを伴い篩骨洞中心にの病変で、喘息や中耳炎の合併がみられ難治性です。
ハウスダストや種々の花粉などを吸入し、アレルギー反応が鼻粘膜で起こり鼻水、反復するくしゃみ、鼻閉、などの症状を呈します。症状や重症度により個別化医療を施します。
4つある副鼻腔のうち上顎洞に発生する癌です。喫煙や蓄膿症、有機物が関与していると言われています。頸部リンパ節転移は比較的少なく、動注化学療法、放射線治療、手術を組み合わせた治療で根治可能なことが多いです。
手前のキーゼルバッハ部位からが殆どですが、鼻や上咽頭の癌が見つかる事があります。アレルギー性鼻炎が原因であれば、凝固して(焼いて)、アレルギーの薬の服用で良くなります。
副鼻腔炎、アレルギー鼻炎、かぜなどの疾患が原因です。最近の新型コロナウイルス感染症では、初期の頃には高頻度にみられました。点鼻や鼻の処置、薬物治療などを行います。
上咽頭癌には特有な症状は無く、隣接臓器の症状(耳のつまる感じ、難聴、鼻詰まり、鼻血、いびき、クビのリンパ節の腫れなど)なので発見が遅れやすい特徴があります。これらの症状が続くときは上咽頭癌の可能性を念頭にいれ精査する必要があります。発症にはEBウイルスが関与しています。
中咽頭癌は扁桃腺や舌根に起こります。比較的早期に見つかり、予後はそれほど悪くはありません。発症にヒトパピローマウイルスが関与していると言われています。
下咽頭癌はタバコ、強い酒が原因と言われ、喉の違和感やしみる感じがします。進行するまで症状が出にくい特徴があります。また食道などに重複癌が見つかる事が多く、予後はあまり良くありません。女性の鉄欠乏性貧血に舌炎、口角炎、嚥下障害を呈するPlummer-Vinson症候群では下咽頭癌の合併がみられます。
いずれの場合もファイバースコープを用いた検査を行います。
かぜのウイルス、細菌などによります。まれに病巣感染症としてIgA腎症や皮膚疾患の原因なる事があります。
Bスポット療法(上咽頭擦過療法 Epipharyngeal
Abrasive Therapy :EAT)は上咽頭に塩化亜鉛やルゴール液を綿棒で塗布する治療で、風邪の初期や、喉ちんこ裏の違和感、イガイガ感、後鼻漏、また、上記の病巣感染症にも効果が有ると推察されています。最近では新型コロナウイルス感染症後遺症にも一定の効果が認められています。
これまでの治療で効果が乏しい方など、お気軽に相談してください。塗布時に少ししみる感じがあるようです。
上咽頭は鼻の一番奥、鼻とのどの境目にあたる部位です。のどちんこ(口蓋垂)の後上方に位置するため、口を開けた際には見えない部分となります。図のアデノイドや耳管扁桃のあたりになります。
上咽頭は呼吸に伴い空気が通過するため、空気中のホコリや細菌、ウイルスが付着しやすく、炎症を起こしやすい部位です。また、免疫機能を司る部位でもあります。
上咽頭に慢性の炎症が起こると、頭痛、肩や首のこり、のどの違和感、慢性的なのどや鼻の痛み、慢性的な痰のからみ、鼻からのどに鼻水が流れる(後鼻漏)、疲労感といった様々な症状を引き起こすとされています。
こういった症状があり、様々な薬物療法を行っても改善がない場合、慢性上咽頭炎が存在する可能性があります。
Bスポット療法(EAT)の実際
はじめに、スプレーで軽く表面麻酔を行なった後、鼻からファイバースコープを挿入し、上咽頭炎の有無を肉眼で確認します。
炎症を認めた場合に、上咽頭に0.5%〜1%の塩化亜鉛を綿棒などに染み込ませ、鼻と口から直接塗布していきます。
実施時間は約1分程度と長くありませんが、炎症を起こしている部分に薬剤を塗布するため、しみるような痛みを感じる場合があります。
治療効果を確認しながら、まず週に1~2回、合計10回の治療を行います。
最初は軽い痛みや、稀に少量の出血を伴いますが、治療を続けるうちに、徐々に減っていきます。
その後、炎症が落ち着けば、1~2週間に1回で治療を継続することをお勧めしています。
◉Bスポット療法で効果が期待できる症状・疾患◉
◎のどの違和感・痛み、咳、痰
◎後鼻漏(鼻水がのどに流れ込む感じ)
◎粘っこいものが鼻~ノドの間にへばりつく
◎耳閉感、難聴
◎頭痛、頭重感、肩こり、不眠、うつ
◎自律神経失調症
◎その他、膠原病、IgA腎症、喘息
◎新型コロナウイルス感染症の後遺症
Bスポット療法を行うことで、様々な症状・疾患に改善や効果がみられた症例があります。しかし、Bスポット療法がなぜ効果があるのかは、明確な根拠はいまだ示されていません。そのため、各症状や疾患に応じた診療科の治療を継続していただいた上で、補助的な治療法としてBスポット療法を受けていただくことをお勧めします。
口腔の不衛生や歯牙の刺激などで起こると言われています。主に舌の横に出来、色んな形態を呈します。稀に口内炎と間違われることがあります。
唾液を作る顎下腺から、口腔内に開口しているワルトン管に至る場所に石が出来て、顎下腺の炎症が起こります。
タバコが原因の癌です。声門(声帯)癌の症状は嗄声(声枯れ)で、早期に症状が出るので早期発見され、殆どの方は完治します。しかし、声門上や部位を跨いでいる場合はリンパ節転移を起こし易く予後は悪くなります。
声の酷使により、声帯に結節が出来て声が枯れます。歌手、保育士さん、幼児などにもみられます。
「のど」に何かある感じ、つまる感じ、ヒリヒリする感じ、引っかかる感じ、などの訴えを言われます。
ヒステリー球の別名どおり、心因性の要因のほか、鼻疾患の後鼻漏、扁桃腺の慢性炎症、乾燥、アレルギー、逆流性食道炎などが単独または重複して関与していることがあります。下咽頭癌などの悪性の病変との鑑別を要します。
睡眠時の口峡の閉鎖や舌根沈下などで、息の道に閉塞が起こり、いびき、無呼吸、昼間傾眠が起こります。生活習慣病の一因になり、また交通事故の1/4は本疾患によるというデータがあります。
最近は総合病院を紹介させていただいています。
胃液が喉頭まで上がって来ると、胸やのどのつかえる感じ、呑酸、違和感、嗄声(声枯れ)、咳などの症状が現れます。
食道粘膜がバレット上皮になると食道癌の危険が増えますから注意が必要です。
くびのしこり・腫れなど。リンパ節の炎症以外にも癌の転移や悪性リンパ腫の事も有ります。
甲状腺のホルモンが少なくなり、全身の代謝が抑制され疲れやすい、むくみ、肥満、寒がり、嗄声(声のかすれ)、高脂血症などの症状が生じる自己免疫疾患です。
ヨードの過剰摂取が原因の事があります。
甲状腺のホルモンの過分泌が起こり、クビの腫れ、動悸、痩せ、手の震え、疲れやすい、汗をかきやすい、などの症状が見られます。バセドウ病や腫瘍、ウイルスによる一過性の場合などが有ります。
外耳道(玉、米粒、ティッシュ、綿棒の先、虫など)
鼻内(ビーズ、おもちゃ、お菓子、電池など)
咽頭、喉頭(魚骨、食べ物の皮、包装類など)
新型コロナウイルス感染症と、
インフルエンザの予防接種を行なっています。